わたしは人に説明するのが超ド下手でした。プレゼンが終わると「で、結局なに?」と言われて撃沈。ほんとダメダメでした。
「どうやって話せばきちんと相手に伝わるのか?」、プレゼンのたびに落ち込んでいました。
そんなわたしが「話し方」の本や動画を色々調べた結果、一番しっくりきたのがこの本でした。
伊藤羊一著 『1分で話せ』
『1分で話せ』は、50万部を突破しているビジネス系のベストセラー本。著者の伊藤氏は、ソフトバンクの孫社長が認めたプレゼン技術の持ち主で、ヤフーアカデミアの学長です。
表紙に書かれた「大事なことだけシンプルに伝える技術」という文言と、50万部突破のベストセラー本という点が気になり、即ポチりました。
結論から言うと、この本はおすすめの1冊です。
「1分で相手に伝える極意」が書かれています。プレゼン力を高めたい人はぜひ読んでみて下さい。
それではさっそく紹介していきます。
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もくじ
『1分で話せ』50万部を突破した大ベストセラー本
「1分で相手に伝える極意」が書かれた本
『1分で話せ』は、50万部を突破しているビジネス系ベストセラー本。著者の伊藤羊一氏は、ソフトバンクの孫社長が認めたプレゼン技術の持ち主で、ヤフーアカデミアの学長です。
この本には、「1分で相手に伝える極意」が書かれています。
「そもそもプレゼンの聞き手は、話の80%は聞いていない。」と伊藤氏は言います。
自分が「聞き手」のときを思い出してみてください。
頭の中では、自分の仕事のことを考えていて、100%相手に集中してないときってありませんか?
そんな話半分でしか聞いていない相手に聞いてもらうにはどうするか?
伝えたい内容を「1分で話せるように」まとめることです。
1分でまとめられていない話は、結局何時間かけても相手に伝わらない。だから、「1分で話す」ことが大事、と伊藤氏は言っています。本のタイトルのとおりですね。
1分で話すには、「どう話を組み立てて伝えればいいのか?」、その極意が、この本には書かれています。
この本の構成(全部で8章)
- 序章・・・そもそも「伝える」ために考えておくべきこと - うまいプレゼンより、「動いてなんぼ」
- 第1章・・・「伝える」ための基本事項
- 第2章・・・1分で伝える―左脳が理解するロジックを作る
- 第3章・・・相手を迷子にさせないために「スッキリ・カンタン」でいこう
- 第4章・・・1分でその気になってもらう―右脳を刺激してイメージを想像させよう
- 第5章・・・1分で動いてもらう
- 第6章・・・「伝え方」のパターンを知っておこう
- 第7章・・・実践編
価格 | 1,400円+税 |
発行年 | 2018年 |
著者 | 伊藤羊一氏 |
ページ数 | 212ページ |
付録 | なし |
出版社 | SBクリエイティブ |
この本には、人に伝えるには、「どこに注意して、どう話を組み立てればいいか?」、具体的なやり方が書かれています。
理解しておけば職種によらず、一生使える知識になります!
それでは、わたしが個人的にささった点を3つ紹介していきます。
プレゼンの目的は、相手に動いてもらうこと
プレゼンの目的
そもそもプレゼンの目的ってなんでしょうか?
「相手に話を理解してもらうこと」だと、半分正解です。
プレゼンの目的は、相手に話を理解してもらって、「相手に動いてもらうこと」です。
「相手に動いてもらうこと」が本当のゴールです。
たとえば、「部長に新しい商品企画を説明するとき」をイメージしてみてください。
部長に企画を説明したら、それで終わりでしょうか?
そうではないですよね。企画を理解してもらった上で、「部長にどうしてほしいのか?」、が大事。
追加で予算を確保してもらうとか、他部署に協力を依頼してもらうとか、プレゼン(説明)をするのは、何かしら相手に動いてもらうため。
わたしの反省点
わたしは今まで「相手に話を理解してもらう」ってことばかり考えて、最終的に「相手にどう動いてほしいのか」、が意識できてなかったんです。
繰り返しになりますが、
プレゼンの目的は、「相手に動いてもらうこと!」
この気づきのおかげで、「相手に動いてもらうにはどんなデータや資料が必要か?」、プレゼンで準備すべき本当に必要なものを絞り込めるようになりました。
「ピラミッド」を意識して話すと、相手に伝わる!
3段ピラミッドを埋めるだけでOK!
相手に伝わる話し方は、この3段のピラミッドをしっかり埋めるだけでOKです。シンプルですよね。
自分の言いたいことを、このピラミッドの型に当てはめて整理してみましょう。そうすれば、驚くほど説得力を増す伝え方ができるようになりますよ。
話すときは、ピラミッドの一番上から下に向かって、「結論 → 理由 → 具体例」の順番で話すと、人は動いてくれます!
たとえばこんな感じです。
例文1
では、解説です。
まず ①「今日はあの店に行こうよ。」と結論を話して、次に、②「なぜなら、おいしくて、安くて、雰囲気もいいから。」という理由を伝える。
そして最後に、③「クーポンが使えてお得」などの具体例を出す、という流れ。
もう1つ例をあげます。
例文2
例を2つあげましたが、話す時間はそれぞれ1分もかからないと思います。でも「あの店に行きたい」や「スタバがおすすめ」という話し手の思いが伝わってきませんか?
「結論 → 理由 → 具体例」の順番で話すことで、相手に言いたいことを伝えて、動いてもらえるようになります。
「1分で伝える」極意は、「左脳」と「右脳」の両方に働きかけること
「結論 → 理由 → 具体例」の順番で話すと、相手は動く
どうして「結論 → 理由 → 具体例」の順番で話すと相手を動かせるのか、不思議に思いませんか?
相手の「左脳」と「右脳」を両方支配できるからです。
左脳は論理(ロジック)、右脳は感情やイメージをつかさどります。
話す順番と、聞き手の脳は、どう連動しているのか?
話す順番と、聞き手の脳は、どう連動しているのか? 例文1で説明します。
最初に結論①「今日はあの店に行こうよ。」と話すと、聞き手は「どうしてその結論になったのか?」、という左脳(ロジック)が働きます。
で次に、②「おいしいから。」という理由を伝えると、聞き手は左脳でその答えを理解します。
ここで注意したいのは、「人はロジカルに理解しただけでは、動かない」ってことです。
人を動かすには、「左脳」と「右脳」の両方に働きかけることが必要です。
なので、最後に一押し、聞き手の「右脳」に働きかけるために、具体例を出してイメージしてもらいます。
③「お得なセットがある」という具体例があると、聞き手は頭の中でイメージしやすくなり、結果、動いてもらいやすくなります。
このように、「結論 → 理由 → 具体例」の順番で話すと、相手を動かすことができます。
一流のプレゼンターは努力を惜しまない
一流のプレゼンターは人の脳の動きも計算してプレゼンしているとは驚きました。相手に動いてもらうために、あらゆる点で努力を惜しまない姿勢はやっぱり一流ですね。
わたしは今まで、聞き手の右脳、左脳とか考えてプレゼンする発想すらなかったですね。
この発想を自分のプレゼンに取り入れると「今よりもっと伝わる話ができるかも!」、と自分に期待をよせています。
自分のプレゼンが伸びる術を発見できたのは大きな収穫でした。この本に出合えてホントよかった~と素直に思いますね。
会社のプレゼンで実際に試してみたら、手ごたえアリ!
会社で試してみたプレゼンテクニック3つ
自身のプレゼン力向上活動として、本書のテクニックで自分ができそうなことを会社のプレゼンで実際に試してみました。
試したテクニックは、以下の3つです。
実際に試した結果、手ごたえアリ!
この3つに注意してプレゼンした結果、以前と比べてメンバーからいろいろな意見がでて、活発なミーティングができました。
自分の話しが伝わったからかなと、伝えることに対して少し自信が持てるようになりました。
プレゼン中に意識したこと
プレゼンしながら頭の中で常に意識していたのは、「相手に動いてもらってなんぼ!」です。
これは「1分で話せ」でわたしが一番刺さったフレーズです。
わたしの今までのプレゼンは、相手に「理解してもらうこと」を目的にしていました。でもプレゼンの本当の狙いは、理解してもらった先の「相手に動いてもらうこと」ですよね。
プレゼン後のひとり反省会
プレゼンで「話が伝わってないな~」と感じたときは、プレゼンが終わった後に「何が足りなかったのかな?」、と自問自答しながら一人反省会です。
本をペラペラ読みながら、「次はこういう順番にしてみよう」とか「この内容は短くまとめた方がいいな」とか、次回の作戦を練ったりしています。
著者の伊藤氏はプレゼン力向上のために、自分の声を録音しながら300回練習した、と書いていました。
「プレゼンは練習すれば上達するし、練習しなければ上達しない。それだけ。」とも書かれています。
一流のプレゼンターは、人の見えないところで地道にコツコツやっています。
具体的なプレゼンのテクニックは、第7章「実践編」
具体的なプレゼンのテクニックは、第7章「実践編」に書かれています。
「大きな声で話す」とか、すぐに試せることも書いてあります。
自分ならこれはできそう、と思うことがあれば、一つ選んで試してみましょう。聞き手の反応が変わって自分でも驚くはずです。
「プレゼン力」があるとキャリアップのチャンス!
マネージャーを目指すなら、プレゼン力を身につけよう
キャリプランとして、「今は現場のエンジニアだけど、将来はマネージャーに昇格したい!」と考えているなら、人に伝える「プレゼン力」・「説明能力」は絶対必要なスキルです。
上のキャリアに行くには「プレゼン力」が求められる、ということはわかっていると思います。「僕は口ベタだから、人前で話せない」、なんて言ってられませんよね。
仕事は自分ひとりで進めるものではなく、たくさんの人達がかかわって進めていくもの。
コミュニケーション能力は、開発現場のプログラマーにも基本スキルとして必要ですし、マネージャーを目指す人にとってはなおさら必要です。
プレゼン力を身につけるには?
プレゼンが上手くいかない原因は、「やり方」を知らないからです。
やり方がわかれば、だれでも伝わるプレゼン力はできるようになります。
この『1分で話せ』には、「どこに注意して、どう話を組み立てればいいか?」、具体的なやり方が書かれています。
このやり方を1つ1つ現場で試してみてください。相手からの反応が変わっていく手ごたえを実感できると思います。
結論:プレゼン力向上に『1分で話せ』はおすすめです
「プレゼン力を上げたいけど、何か手をつけたらいいかわからない」と思っている方には、「1分で話せ」はおすすめの1冊です。
「プレゼン力」はすぐには身に付きませんが、やらないといつまでも今のままです。最後に残るのは、やっぱり見えないところで地道にコツコツと努力を続けている人。
プレゼン力を高めたい人はぜひ読んでみて下さい。
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以上、参考になれば幸いです。