【LTSpiceをはじめて使う回路設計者】
- 「LTSpice」を使いこなしたい。
- おすすめの入門書ってあるかな?
- 基本的な操作や、便利なテクニックも知りたい。
こんな疑問にお答えします。
わたしはLTSpice歴7年。DCDCコンバーターやアナログフィルタ回路など実際の回路設計業務でLTSpiceを活用しています。
この記事の内容
この記事では、「LTSpiceを使うのは初めて」という方やにおすすめの入門書を紹介しています。
ズバリ、以下がおすすめの本です。(あと動画も)
オンライン動画(Udemy)
- アナログ回路設計への第一歩
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「LTSpice」って、「操作が難しい」とか「自分でも使えるか心配」って思ったりしていませんか?
でも安心してください。大丈夫です。
実はわたしも初めて使うときは「自分でも覚えられるかな?」と不安でした。でも実際に使ってみると想像よりもかんたんでした。
と言うのも、LTSpiceは直観的に操作できるように作られているからです。
回路者設計エンジニアの方であれば、開発業務で回路図CADを使っていますよね?
CADの経験がなくても、WordやExcelを使った経験があれば心配は不要です。
回路図CADやWordに比べると、LTSpiceのメニューは少なく、操作もシンプルなのではるかに覚えやすいですよ。
「LTSpice」をマスターすれば、基板を作る前に回路の動作チェックができるので、実機トラブルが減ってデバッグが格段にラクになります。
「LTSpice」をマスターして回路設計業務の効率UPを目指しましょう。
ではさっそく紹介していきます。
もくじ
LTSpiceの使い方入門!初心者にピッタリのおすすめ本【3冊】
実際にわたしが読んだ本の中から、本当に役に立った本を3冊紹介します!
上記①~③の本だけでなく、以下のオンライン動画もわかりやすいです。操作方法を「動画」で学ぶと学習スピード断然速いです。
オンライン動画(Udemy)
① 電子回路シミュレータ LTspice入門編
LTSpiceの初心者向けで、初めて回路シミュレーションに取り組む方でも安心できる一冊。
おすすめの対象読者は、「これからLTSpice始める」って方向けです。
内容的には、LTspiceの基本的な使い方から始まり、OPアンプやダイオードの設定、信号源の作成、そして実際の回路シミュレーションまで図解でていねいに解説されてます。
また、回路図エディタの編集ツールの使い方や、部品のばらつきを考慮した「モンテカルロ解析」など、実践的な内容もしっかりカバーされてます。
この本の情報
全13章で構成されています。内容は以下のとおり。
- 第1章 LTspiceの入手およびインストール
- 第2章 LTspiceXVIIの初期画面
- 第3章 LTspiceを使ってみる(1) 回路図エディタの編集ツール
- 第4章 LTspiceを使ってみる(2) 回路を作成する
- 第5章 LTspiceを使ってみる(3) 汎用のOPアンプ・モデルでシミュレーションする
- 第6章 LTspiceを使ってみる(4) シミュレーション信号源の作成(1)
- 第7章 LTspiceを使ってみる(5) シミュレーション信号源の作成(2)
- 第8章 ダイオードの動作と平滑化回路
- 第9章 トランジスタの動作確認
- 第10章 トランジスタのSpiceモデルを追加し増幅回路をシミュレーション
- 第11章 トランジスタのアナログ信号増幅回路(1)
- 第12章 トランジスタのアナログ信号増幅回路(2)
- 第13章 OPアンプによる増幅,発振,フィルタ回路のシミュレーション
価格 | 2,640円(税込) |
発行年 | 2020年 |
著者 | 神崎 康宏 氏 |
ページ数 | 256ページ |
付録 | CD-ROM x1枚 |
出版社 | CQ出版 |
LTSpiceの操作方法が図解でていねいに説明されているので、初心者にぴったりです。
この本の感想
はじめて使うソフトって、どこにどんなメニューがあるかわかりませんよね。
わたしもLTSpiceを使い始めの頃は「あのメニューはどこにあるのか?」探しながら操作するので、カメのように時間がかかってました。
でもこの本の「第2章 基本操作」を読み進めていくうちに、「この操作はこうやればできる」と体が覚える感覚になりました。
わたしが特にやりたかったシミュレーションは、「第5章 OPアンプの増幅回路」。「第2章 基本操作」を覚えると、一気に「第5章 OPアンプ」まで行けました。
OPアンプの信号がパソコン画面に表示されたときは、「出た-!」と感動でしたね。
第2章を突破すると、LTSpiceのコツがわかってスムーズに操作できるようになります。これで結構自身がつきました。
>>電子回路シミュレータ LTspice入門編 (Amazon公式サイト)
② 電子回路シミュレータ LTspice XVII 「基本操作・回路作成編」
オペアンプを使ったフィルタ回路の作成を通して、LTspiceの基本的な操作を学べる1冊。
本書は、LTspiceの使い方を、オペアンプを使ったフィルタ回路の作成を通じて学ぶことができます。
手順がくわしい説明されています。回路図の作成から部品の配置、配線、部品の編集、そしてコマンドの操作方法まで、初心者でも理解しやすい構成となっています。
この本の情報
全4章で構成されています。主な内容は以下のとおり。
- 第1章・・・LTspice XVIIの導入(ダウンロードおよびインストール)
- 第2章・・・回路図の作成方法
- 第3章・・・コマンドの操作方法
- 第4章・・・コントロールパネルの設定方法
価格 | ペーパーバック:1,815円(税込) Kindle版 (電子書籍):¥0 |
発行年 | 2020年 |
著者 | shoken 氏 |
ページ数 | 46ページ (寸法:18.2 x 25.7 cm) |
付録 | なし |
出版社 | ネクストパブリッシング |
「ペーパーバック」とは、電子書籍ではなく、紙の本、のことです。
Kindle Unlimited 会員は、¥0 で読み放題です。
この本の感想
題材がOPアンプのみで、LTSpiceの基本操作に絞った本です。
本のページ数も「46ページ」で「ちょっと物足りないのでは?」と思いましたが、LTSpiceをこれから始めるには少ないボリュームがちょうどよかったです。値段も安くて助かった。
もし迷ってるなら、Amazonでは「試し読み」ができるので、中身を見てから自分に合うかどうか決めるのがいいと思います。
>> 電子回路シミュレータ LTspice XVII 「基本操作・回路作成編」(Amazon公式サイト)
この本の続編「シミュレーション編」
この本は、前で紹介した「基本操作・回路作成編」の「続編」です。LTSpiceを使ったいろいろな回路解析の方法を学べる1冊です。
回路解析にはいろいろなやり方がありますが、この本では、トランジェント解析から始まって、AC解析、DCスイープ解析、ノイズ解析と、基本的な解析方法を一つ一つ丁寧に説明してくれてます。
また、温度解析やパラメトリック解析、モンテカルロ解析といったちょっと特殊な方法までカバーしているので、幅広い内容になっています。
全12章で構成されています。目次をざっと紹介すると次のとおりです。
- 第1章 解析の種類
- 第2章 トランジェント解析
- 第3章 AC解析
- 第4章 DCスイープ解析
- 第5章 ノイズ解析
- 第6章 DC伝達関数解析
- 第7章 DC動作点解析
- 第8章 温度解析
- 第9章 パラメトリック解析
- 第10章 モンテカルロ解析
- 第11章 シミュレーション・コマンドの設定方法
- 第12章 Independent Voltage Sourceの設定方法
この本もAmazonで「試し読み」ができます。
>> 電子回路シミュレータ LTspice XVII 「シミュレーション編」(Amazon公式サイト)
③ 回路シミュレータ LTspiceで学ぶ電子回路
初心者から経験者まで役立つLTspiceによる電子回路設計のノウハウが詰まった1冊です。
おすすめの対象読者は、「電子回路設計を始めてみたけど、一体何から手をつけたらいいか分からない・・・」。そんな方にピッタリです。
この本では、無料の電子回路シミュレータ「LTspice」を使って電子回路設計を学ぶことができます。
初歩的な操作から始まり、スイッチング電源やオペアンプといった実際の回路例を解説。シミュレーションコマンドやSPICEモデルの取り扱いなど、現場で使えるテクニックも満載です。
この本の情報
「基礎編」と「活用編」の2部構成です。
- 第1部 基礎編
第1章 まず使ってみよう
第2章 回路図入力
第3章 シミュレーション・コマンドとスパイス・ディレクティブ
第4章 波形ビューワ
第5章 コントロールパネル
- 第2部 活用編
第6章 簡単な回路例
第7章 スイッチング電源トポロジー
第8章 Op.Amp. を使った回路
第9章 参考回路例
第10章 SPICE モデルの取り扱い
第11章 その他の情報
価格 | 4,070円(税込) |
発行年 | 2022年 |
著者 | 渋谷 道雄 氏 |
ページ数 | 544ページ |
付録 | なし |
出版社 | オーム出版 |
LTSpiceのコマンドの使い方についてもっと深く知りたい方はこの本がおすすめです。
この本の感想
以下は、わたしが特に知りたかった内容です。
「どういう回路構成や定数を使うと特性がでるのか?」など、実際の回路設計の現場で回路のアイディアを出すときの元ネタになりました。
- 3.4 使用頻度の高いドット・コマンド
- 6.4 トランジスタ交流増幅器
- 7.1 Buck(降圧)コンバータ
- 8.2 Op.Amp.の.AC解析の例題
- 11.1 スイッチング電源設計のポイント
>>回路シミュレータ LTspiceで学ぶ電子回路 (Amazon公式サイト)
LTSpiceの基本操作と電子回路の知識を同時に学べる!【オンライン動画】でスキルアップしよう
① アナログ回路設計への第一歩
このオンライン動画は、「電気回路の基本~オペアンプを使った増幅回路の設計を学びたい」「これからLTSpiceを使ってみたい」という方向けの講座です。
わかりやすい解説なので、LTSpice初心者でも安心して学べると思います。
LTSpiceで回路シミュレーションしながら電気回路の理論的な講義が進んでいくので、LTSpiceの操作と回路の知識を一緒に学べるのがこの講座の魅力です。
この動画の情報
主な内容は次のとおりです。
- 電気回路の基礎を学習しよう
- LTSpiceの基本操作
- DC解析をしてみよう(動作点解析、DCスィープ、パラメトリック解析)
- 抵抗とコンデンサを使ってフィルタ回路設計をしてみよう(LPF、HPF)
- オペアンプの基本(伝達関数、バーチャルショートなど)
- オペアンプのモデルを使って増幅回路を設計してみよう(反転増幅・非反転増幅回路)
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13,800円(税込) 気になっているなら、ぜひチェックしてみてください。 >>自分に合うかチェックする |
支払方法 | クレジットカード,PayPal払いなど |
講座内容 | セクションの数: 8、レクチャーの数: 52、総時間: 3時間7分 |
講師 | Satoshi Yoshizaki 氏 (半導体・電子回路設計エンジニア) |
言語 | 日本語 |
販売サイト | Udemy |
本で読むより「動画」で学ぶ方が効率的。学習スピードが断然速いですね。
動画講座の一部は無料で見れます。しかも無料サンプルを見るだけであれば、ログインも会員登録も不要。
どんな内容か気になる方は、下記リンクから一度チェックしてみてください。
>>自分に合うか、無料サンプルを見てみる(Udemy公式サイト)
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アナログ回路を学習したけど挫折してしまった方、復習したい方は、Udemyの動画でチャレンジしてみてみませんか?
まとめ:【LTSpice入門】初心者でもスムーズに学べるおすすめ教材
この記事では、「LTSpiceを使うのは初めて。」という方におすすめの入門書を紹介しました。ここで紹介した本はすべてわたしが読んで勉強になった本です。
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ここで紹介した本や動画はすべてわたしが読んで勉強になった教材です。
新しい知識をインプット(理論)したら、その知識を設計現場でぜひアウトプット(実践)してみてください!
インプット(理論) ⇔ アウトプット(実践)を繰り返し続けることで、回路設計エンジニアとして今よりも格段にレベルアップしている自分におどろくはずです。
新しいことにチャレンジする前は不安な気持ちになると思いますが、勇気あるあなたならきっと思い描いたゴールに到達できるはず。一歩踏み出して前に進みましょう!
無料の回路シミュレータはLTSpice以外にもあります。TI社のソフトやQucsStudioを下記リンクで紹介しています。ぜひご覧ください。
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